これから必要な防犯対策
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防犯対策の必要性

住居への侵入犯罪被害が増加している昨今。金品などの盗難だけであれば「不幸中の幸い」で済ませることもできますが、近年では命におよぶ危険や、女性・子供を狙った悪質な犯罪が増えています。新築マイホームを買って幸せな生活を送るはずが、たった1回の犯罪被害に遭うことで人生が大きく狂ってしまうこともあるのです!それを防ぐためにも、念入りに防犯対策を講じましょう。

しかし、近年の侵入犯罪の手口は非常に巧妙化しているため、こちらもそれに応じた防犯対策を講じなければなりません。一昔前であれば、盗難被害と言えば無施錠を狙った空き巣くらいのものでしたが、最近ではピッキングやサムターン回し、ドアをこじあけての侵入、バーナーで窓を溶かしての侵入など、実に巧妙になりました。今後も、さらに悪質・巧妙化していくことが予想されます。

防犯対策の検討

地域、住宅、家族構成などにより、防犯対策も変わってきます。1つひとつの要素を検討し、防犯対策を練りましょう。

地域

まずは、ご自宅がどのような地域にあるのかを把握しましょう。新興住宅街なのか?商業地域の中にあるのか?など、地域の種類によって犯罪の発生頻度やケースを調べることができます。

周囲の環境

近所にコンビニエンスストアや大きな駐車場がある・・・など、周囲の環境を把握しましょう。

家の外観・概要

家の外観が目立つ、道路から簡単に敷地内に入れる・・・など、犯罪者の目にどのように写るかということをイメージします。そうすることで、より効果的な防犯対策を講じることができるのです。

周囲の状況

家の周囲に高い塀がある、門扉にカギがかかっていない・・・など、外構を含めた視点で防犯対策を講じましょう。

敷地の状況

敷地内が暗い、敷地内に潜める場所がある・・・など、家を取り巻いている敷地の状況を踏まえて防犯対策を講じましょう。

設備の防犯対策

玄関の鍵の防犯性能が低い(簡単に破られてしまう)、窓に面格子が付いていない・・・など、建物の設備を把握し、防犯対策を講じましょう。

日常生活のパターン

夜はレースのカーテンだけ、生活のパターンが決まっている・・・など、ご家族の生活パターンを把握し、防犯対策を立てましょう。

家族のこと

会社経営者の家であるとか、現金を扱う自営業である・・・など、ご家族の事情を踏まえ、防犯対策を講じましょう。 このように多方面から総合的に危険度を判断し、防犯意識と防犯設備の両面から対策を講じることが大切です。

このように多方面から総合的に危険度を判断し、防犯意識と防犯設備の両面から対策を講じることが大切です。

犯罪の種類

空き巣・忍び込み・居空きなどの3大侵入窃盗のほか、近年では緊縛強盗・待ち受け強盗・居直り強盗・押込み強盗などの非常に凶悪な犯罪が増加しています。特に、待ち受け強盗のような犯罪は命の危険が伴います。また、盗聴・盗撮・のぞき・いやがらせなど、侵入犯罪以外の犯罪も頻発しています。

侵入手口

侵入経路は建物の種類によって違います。玄関ドアが狙われやすいマンションとは違い、一戸建て住宅は窓ガラスから侵入されることが、多くの事例からも明らかになっています。ここでは、一般的な例として窓ガラスに関する防犯対策をご紹介します。

 

窓ガラスの一部を破壊してできた穴から手を入れ、クレセント(窓を施錠するつまみ)を解錠して窓から侵入する「ガラス破り」。そのほかには、バールなどでガラス全体を破壊する「打ち破り」、先の尖った工具でクレセントの内側に傷をつけて、その部分をハンマーで叩く「三角破り」、バーナーを利用した「焼き破り」などがあります。また狙われやすい窓の順番は、「掃き出し窓」、「腰高窓」、「高窓」、「肘掛窓」、「出窓」となっています。

 

では、このような窓ガラスからの侵入を防ぐためには一体どうすればよいのでしょうか?実は、こんなデータがあります。「犯罪者の約70%は、5分以内に侵入できなければ、侵入を諦める」。つまり、5分以内に破ることのできないような窓ガラスを使う、ということが防犯対策として非常に効果的だと考えられます。そこでお勧めするのが、「合わせガラス」、「合わせ複層ガラス」という防犯ガラスの利用です。どちらの防犯ガラスも、2枚以上のガラスに防犯フィルムを挟んで接着してあるという特性から、5分で破ることは難しくなります。さらに、間に挟む防犯フィルムを厚くすることや、補助錠やセンサーアラームなどを取り付けることで、2段構えの防犯対策を講じることができます。

 

また、面格子などはビスを外せないように、ビス山を埋めるか潰すかなどの対策を講じましょう。最近では防犯効果の高い面格子なども販売されていますので、それらを利用するのも良いかもしれません。

 

このような防犯部材を利用することで、一応の危険を防ぐことは可能ですが、侵入犯罪事例で1番多いのは無施錠の家であることに注目するべきです。侵入されても盗まれるものはないから・・・、ほんの少しの時間だったので・・・など理由は様々ですが、防犯意識に欠けていたことは間違いのない事実です。まずは「補助錠も含め、必ずカギをかける」ということを実行することが、防犯対策に欠かせないのは言うまでもありません。

予知防犯という考え方

「防犯ガラスを使う」というのも対策の一部として有効ですが、それだけでは防犯対策として十分ではありません。警備会社と契約しているから安心という方もいらっしゃいますが、それは後手防犯(狙われた後の対策)でしかなく、かえって油断からスキが生まれる可能性もあります。対策を講じる時に最も重要なことは、今後どのような犯罪に遭う可能性があるのかを予測し、被害に遭わないように対策を講じる「予知防犯」という考え方です。泥棒から見て、「この家は防犯対策がしっかりしていそうなので、入りにくそう・入りたくない」と思わせる。そして「入れない」防犯対策を講じるということが重要なのです。

 

予知防犯の種類は大きく分けて、ソフト(防犯意識)とハード(物理的な対策)に分けることができます。ソフト面では先に挙げた防犯対策の検討(防犯対策の検討にアンカーリンク)の項目を検討し、実生活で気を付ける点を明らかにして、防犯意識を持続させることが重要です。ハード面では、侵入者に狙われない家にするために、防犯機器による音や光の活用、CP部材などを利用して、侵入するまでに大幅な時間がかかるようにします。そして、防犯カメラを適所に設置します。そうすることで、「この住宅は防犯対策がしっかりしている」と思わせることができるのです。

 

このように防犯対策は、単に防犯部材をつけたから良いというものではありません。住宅の立地条件や家族構成、さらには生活パターンなどを踏まえた上で、丁寧に検討するべきなのです。入居後の注意点なども含め、きちんとした知識を持ち信頼できる専門家などに相談した方が良いでしょう。

セキュリティーアドバイザー

2002年に発足した「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」や、「優良防犯機器型式認定制度」により「CPマーク」が作られるなど、防犯に対する行政の動きは活発になってきています。最近では住宅性能表示基準に防犯に関する項目が追加されるなど、住まいの防犯性能を高めるために、建築業者にも責任が求められるようになってきました。そうした中で、防犯について研究し適切なアドバイスができる「防犯設備士」や「セキュリティーアドバイザー」と呼ばれる専門資格ができました。安心して住める家を造るためにも、彼らプロの視点から防犯対策のアドバイスを受けましょう。

その他

常に最新の犯罪状況などに注意することも必要です。犯罪手口が常に巧妙・複雑化している近年、新たな犯罪に対する早急な対策が必要です。可能であれば地域の警察署や町会などから最新の情報を手に入れましょう。防犯対策は重要なことですが、生活に支障がでてしまうような対策では長続きしません。そのような意味で、生活に無理のない対策を幾重にも重ねて講じることができれば、いつまでも安心した生活が送れる住まいを実現できるのではないでしょうか。